皆様、
バンコクの洪水騒ぎでここしばらくご無沙汰しました。
10月の初めにアユタヤ一帯が洪水に襲われてたくさんの人々が避難を余儀なくされ、
また日系企業を中心とする大小さまざまの工場が集中する工業団地がいくつも1メートル以上冠水して操業停止。人々の生活への影響は甚大です。
アユタヤを水没させた大量の水が今バンコクへ向かってゆっくりと南下しており、タイの政府はバンコクの中心部に洪水が及ばないように必死で水を遠回りして海へ流そうとしています。
うまくいかなければバンコクも多いところで1メートルを超える浸水もありうる、その場合は交通機関がとまるのはもとより、水も食料も手にはいらなくなる、ということで学校はすべて11月14日まで休校となり、たくさんの
バンコク在住者が他の県や海外へ避難しています。郊外の自宅が浸水して仕事にこられないタイ人も多く、
バンコクの町は異常なくらい交通量が減って、静かに洪水の成り行きを見守っている感じです。
日本のニュースでも、「工場がたくさん水没した」「飲み水が買えない」「水道水も浄水できなくなったらしい」「洪水の水のなかを歩いていかないと店へいけない」などと映像つきで報道されています。
すべて事実で、たくさんのひとがそういう状態で暮らしていますが、さいわいなことにバンコクの中心部とSukhumvitRoadをはさむ住宅街は全く今のところ無事です。
おかげさまで、店もまだ平常の環境。さいわい店のスタッフも通える状態なので、11月2日の水曜日からまた通常営業を再開しました。


といっても、毎日閉店時には万が一に備えてすべての商品を高さ1メートル以上のところへ上げ、また翌朝それをおろしてディスプレイをしなおし、開店に備える毎日。
生徒数2500名以上の日本人学校で、2000名近くが家族とともに日本へ一時避難したという話もあり、来店者も極端に少ないですが、それでもバンコクにいらっしゃるお客様にとって、少しでも平常と変わらぬサービスをお届けしたいと思いながら毎日店を開けています。
それと、忘れていけないのは、そもそもバンコクにまで迫っている大量の水は、もともと北のほうで今年は異常な降雨量にみまわれて、山のなかでも土砂崩れで多くの家が流された結果。少しでも売り上げをあげてプロジェクトを前進させるために、頑張らないといけません!
店の無事をお知らせするために、今日写真を撮ってきました。
店の前にはそこらじゅうに、洪水に備えて土嚢が積まれていますが、それ以外は平常です。

少しでも明るい気持ちになっていただきたく、店に入ったすぐのテーブルは明るいピンクと赤の商品を集めました。まだ危機が去ったわけではないので油断はできませんが、励ましあいながら乗り切りたいと思っています。
