6月20日にバンコク店で「布とバスケットのお話の会」を開催しました。
SopMoeiArtsの店で見られる織物やバスケットのデザインは「山岳民族の伝統から生まれる」というけれど、実際どんなふうに伝統が生かされているの?という問いにわかりやすくお答えするこの企画。昨年10月に続いて今回が2回目でした。9名の方が参加して、狭い店内のテーブルのまわりはぎっしり。

村の様子を伝える写真などのほかに、通常は見ることのできない山岳民族の古い織物が続々登場。それらを手にとっていただきながら、そこから店のなかにあるSopMoeiArtsの織物へとどうつながるのか、きいていただきました。みなさん織物やバスケットがお好きで、この店にもよくいらっしゃる方が多く、「なるほどおおおお!」と興味をそそられたり、アンティーク布の美しさにため息をついたり、、、お茶とお菓子もついて楽しい2時間をすごしていただけたようです。


いらっしゃれなかった方のために、さわりをちょっとだけご紹介します。
この写真は、ポーカレン族の未婚女性が、特に着飾る日のために自分で用意する晴れ着です。とても手間のかかる細かい手仕事が施されています。自分で綿を手でつむいで作った糸に草木染で色を染めた貴重なこの古いドレス。

肩や裾の茶色の模様の部分を拡大するとこんな風にもこもこしているのがわかります。

これは布を織っていく時に、糸の太い束をつくって、それを横糸の間に通しながら折り固めて、それを切ってこのように短いふさにして全体で模様を作っていくのです。SopMoeiArtsが活動する地域のポーカレン族にだけ見られる伝統の技です。
それを現代によみがえらせたのが、この女性の織っているこの黒地にグリーンの布。
特別太い糸の束が質感のある装飾となり、美しいクッションになるのです。

写真だけではこの織物の美しさをごらんいただけないのが残念ですが、是非もっと話をききたいしアンティークの布を直に見てみたい、という方は是非次回をお楽しみに。第3回は9月後半か10月のはじめの予定です。
このブログにも発表しますので、時々チェックしてくださいね。