今回は、昨年末に報告させて頂いた カレン族の村訪問記の続編を。。。
「ソップモエアーツの商品の”背景”を見てみたい!」という想いに任せて決行した
ボランティア3人の弾丸視察ツアー。
メーサリアンには川を眺められる優雅なホテルもあったのですが、
「せっかくなので、カレン族の村に泊ってみよう!」ということになり、
ポー・カレン族が住む”オムコイ”という村に泊る事にしました。

ありがたいことに、この村にはカレンの女性と結婚をされた日本人男性がいて、
”バンブーハウス”というゲストハウスを経営されているのです。
泊るのは、竹で作った簡素な小屋。
(もともと焼き畑をしながら移動を繰り返してきたカレン族。家はこうしたバンブーハウスが主流です。)

夕暮れの村を歩いてみると、
道端には犬が寝そべり(どの犬も人懐こく、けして吠えたりしません)
カレンブラウスを着た老人がにこにこしながらパイプ煙草をふかし、
家々から「コーンコーンコーン」という臼を突く音が聞こえてきます。
食事はシンプルながら、野菜がたっぷりで酸味と辛味が後をひく家庭料理。
そしてもう一つの主役は、カレン族が愛してやまないという、米焼酎!
お酒好きの3人組、しっかり味見させて頂きました。
***
驚いたのが朝。
未だ暗いうちから鶏の大合唱がスタート!
鳴く順番が決まってるようで、エンドレスに合唱を繰り返す村中の鶏たち。
暫くたつと、豚たちも賑やかに朝ご飯を催促し始め、
家の主は隣の家の人とお喋りをし始め、
それらが筒抜けのバンブーハウス。

朝のエネルギーをめい一杯感じながらの目覚めでした。
その後、宿の主の案内で近所の川沿いや棚田を散歩したり、
(田植えと収穫の時期には、外の町に働きに行っている親族が大集合して手伝うのだそう)
教会のイベントを覗かせてもらったり、
(近年では、教育資金を援助してくれるキリスト教団体が村に入り、改宗するカレン人が増えているそうです)
新たな特産物を!との掛け声で、近年商品化が実現したという”オムコイコーヒー”で一息ついたり、
短い時間ではありましたが、カレン族の日常生活を肌で感じてきました。

物干し竿にもカレンブラウスが。
カレンの人にとってカレンブラウスは、買ってくるものでなく、家庭で織って作るものなのだそう

教会のイベントに集まる人たち。

未婚の女性は白いカレンブラウスを着用します。
カレンの村が、なんだかひどく懐かしい場所のような気がしたのは、
日本人である私のDNAに、自然と動物に囲まれた村の記憶が刻み込まれているから。。。
なのでしょうか。
尚、”バンブーハウス”主の吉田さんが書かれたこちらの本、

カレン族の日常生活が垣間見れるだけでなく、
「生きる事とは」を考えさせられる本でもありました。